Good News!トクモンキーの中国への輸出計画が中止に<スリランカ>
私たちAsia for Animals Coalition(AfA)〈*1〉は、私たちの仲間であるWildlife and Nature Protection Society(WNPS)〈*2〉から、スリランカの野生動物保護局が、今年初めに提案されていた中国へのトクモンキー〈*3〉の輸出を行わないという嬉しい報告を受けた。
今年4月、ある中国企業がスリランカの大臣たちに、表向きは中国の動物園に入れる名目で、絶滅危惧種のトクモンキー10万頭を捕獲して送ることを提案したというニュースが報じられた。動物保護活動家、野生生物取引の専門家、霊長類学者らの見解は、中国への輸出は生物医学研究や医薬品試験産業への供給を目的とした可能性が高い、という点で一致した。スリランカのさまざまな組織や種の専門家と協議したのち、AfAは提案されている輸出を実行させないために、WNPSなどスリランカの複数の団体の取り組みを支持する声明を発表した。
大臣が以前、スリランカから中国へトクモンキーを輸出する計画があると発言したことを受け、WNPSを含む30名の申立人が、輸出決定の無効を求める訴訟を起こしていた。
司法長官が出廷し、野生生物保護局からトクモンキーを中国に輸出するための措置を講じないという指示を受けている、と公開法廷の場で述べた。その後7月に控訴裁判所で取り上げられ、輸出しないことが決定した。
私たちは、これは野生生物保護の進歩における重要な成果であると考える。トクモンキーたちは本来の生息地であるスリランカで野生のまま暮らせることになった。
この問題に懸命に取り組んだすべての団体と人々に心からの祝福を送りたい。
- *1アジアの動物福祉向上のために行動する動物保護団体の連合
- *2野生生物と自然の保護活動を行うスリランカの団体
- *3オナガザル科マカク属のスリランカに生息するサル
※JAVAはAfAのネットワークメンバー団体として、記事中のAfAの声明文に賛同・連名しています。