映画紹介「犬と猫と人間と2-動物たちの大震災」
映画「犬と猫と人間と2-動物たちの大震災」
この映画は、人間に翻弄される犬猫を描いた2009年公開の「犬と猫と人間と」に続く、動物と人間のドキュメンタリー作品です。
今回の「2」では、2011年3月11日に起きた東日本大震災によって、過酷な運命を強いられた動物たちと、飼い主や助けようとする人々を描いています。
6月1日東京・渋谷のユーロスペースを皮切りに、劇場上映が始まりました。
ぜひたくさんの方にご覧になっていただきたい映画ですので、ご紹介させていただきます。
東日本大震災が起きたのは、2011年3月11日のことでした。
現在2年と3ヶ月が経ち、被災した動物に関する情報もかなり減っています。
震災当時は、とてもたくさんの人が動物たちのことを心配して、助けに行ったり、物資を送ったり、寄付をしたり、政府に救出を求めました。
「決して忘れない」
そう思ってはいても、自分を含め被災地のことを考える時間も減っているように思います。
被災動物や彼らを助けている人々の苦しみはまだまだ終わっていない、そしてまた新たな問題も起きていることを、この映画は伝えています。
2年以上たった今、この映画が上映されることの価値がここにあると思います。
いくつかのエピソードを追いかけ、誰を批判することもなく、製作側の気持ちはできる限り排除しようとしている、真摯な姿勢が感じられます。
「犬と猫と人間と」と同様に、監督のナレーションが共感を生む大切な要素となっています。
そして、前作同様、人間に翻弄される動物たちの姿があぶりだされ、家庭動物も畜産動物も、しょせん、人が利用するための存在なのだろうか?と問われているように思いました。
映画には、写真とはまた違う、動く画像のパワーと、レンズを通した冷静さがあります。
被災動物の現状をあまり知らない方のみならず、動物たちのために何らかの行動を起こした方、今も現地に行っている方にも、ぜひぜひ見ていただきたい映画です。
ひとりでも多くの方にご覧いただきたいので、ご家族やお友達も誘って観にいってくださいね!
◎こんなところに注目です!
- 「動物を助けたい」という思いで活動する、個人ボランティアの方々の頑張り
- 震災後に出会った猫への餌やりから、その猫を家族とし、責任を持つまでになる被災者の方の変化
- 飼い主から虐待されていたと思われる犬の幸福度
- 被災した不安や淋しさから犬猫との暮らしを求めたのに、新たに起きている飼育放棄
- その犬の衰弱した姿が2年近くの放浪生活を物語る
- 人の世話を受けつつも行く末はわからない牛たち。日々死んでいく命と生まれる命
【公開中】
■東京都渋谷 ユーロスペース
7月5日(金)までの上映が決定!
11:50/14:00/16:40/18:50
03-3461-0211
※6/21(金)・6/22(土)の16:40と18:50の回休映
【公開予定】
場 所 | 電 話 | 公開日 | 舞台挨拶 |
■神奈川県 ジャック&ベティ | 045-243-9800 | 6月22日(土) | 初日 |
■栃木県 フォーラム那須塩原 | 0287-60-7227 | 6月22日(土) | 23日 |
■新潟県 シネウインド | 025-243-5530 | 6月29日(土) | 初日 |
■愛知県 名古屋シネマテーク | 052-733-3959 | 6月29日(土) | 初日 |
■大阪府 第七藝術劇場 | 06-6302-2073 | 7月13日(土) | 初日 |
■宮城県 フォーラム仙台 | 022-728-7866 | 7月20日(土) | 初日 |
■山形県 フォーラム山形 | 023-632-3220 | 7月20日(土) | 初日 |
■青森県 フォーラム八戸 | 0178-71-155 | 7月20日(土) | 21日 |
■岡山県 シネマクレール丸の内 | 086-231-0019 | 7月20日(土) | |
■兵庫県 神戸AVC | 078-512-5500 | 7月20日(土) | |
■広島県 横川シネマ | 082-231-1001 | 8月 3日(土) | |
■京都府 京都みなみ会館 | 075-661-3993 | 8月 3日(土) | |
■福岡県 KBCシネマ | 092-751-4268 | 夏 | |
■福島県 フォーラム福島 | 024-533-1515 | 9月予定 | |
■北海道 シアターキノ | 011-231-9355 | 順次 |