<米国>象牙の取引

2014年5月23日

世界中の国々が1989年に象牙の輸入を禁止した。米国は同年にアフリカゾウ保全法により、象牙の輸入を禁止して現在に至る。しかしスポーツハンティングによるものは加工をせずに国内へ持ち込むことができる。加工されたものは1977年2月4日以前に入手したものであれば、商業目的以外に限り輸入が可能である。そして1989年の禁止以前に持ち込まれたものは加工されたものであれば、自由に売買することができ、さらに100年以上前のアンティーク品の輸入・販売は禁止対象外となっている。アジアゾウの象牙に関しては異なる輸入規制がある。

2012年9月、フィラデルフィアにあるアフリカ美術店の店主ビクター・ゴードンが密輸の罪を認めた。連邦捜査官が店内や米国内中の顧客から1トン以上もの象牙を押収したのである。ゴードン容疑者は密猟が盛んな西アフリカや中央アフリカで象牙を買い取り、それらをアンティーク風に加工処理した後、J.F.ケネディ国際空港から堂々と輸入していた。

国内外での象牙取引全てが禁止されれば不正を取り締まりやすくなる。また、当然、アンティークであろうと何であろうと、我々消費者も象牙の購入を止めるべきだ。

「Elephant Ivory Trade in the U.S.」
AWI Quarterly Winter 2013 vol.62 No.1 by The Animal Welfare Instituteより

(翻訳:JAVA翻訳チーム)

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