環境省が「動物愛護管理基本指針」のパブコメ結果を公表

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「動物愛護管理基本指針」のパブコメ結果が公表されました

2月10日にご意見を届けてくださるようお願いしました動物愛護法の「動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針」(以下、「動物愛護管理基本指針」)の改正案に対するパブリックコメントの結果を環境省が公表しました。

801名・団体から、延べ16,516件の意見があったとのことです。

皆様、ご協力をありがとうございました。

環境省も審議をした動物愛護部会の委員の皆さんも、寄せられた意見の数の多さに国民の関心の高さを実感されたと思います。

 

パブコメを受けて修正され、3月26日に中央環境審議会から答申がなされたものが以下になります。

4月末に改正後の動物愛護管理基本指針が公布される予定です。

動物の愛護及び管理に関する法律等の一部を改正する法律の施行等の在り方について

 

JAVAと動物愛護法改正の活動を協働で行っているアニマルライツセンター、PEACEは、動物愛護管理基本指針の素案で改正が必要と思われるところを網羅した39項目に及ぶ意見を環境省に提出していました。

 

今回、修正がされた3か所は、無責任な餌やりと地域猫活動を明確にするなど評価できるものです。ただ、私たちの意見が反映された箇所は、残念ながらありませんでした。

パブリックコメントとして掲載した改正動物愛護管理基本指針(素案)からの主な変更点とその理由

 

実は、私たち3団体と動物環境・福祉協会Evaは、この動物愛護管理基本指針のパブコメ募集が行われる前に4団体で力を合わせてロビー活動を行っていました。パブコメにかけられる素案の前の骨子を見て、あまりに問題が多いと感じ、その修正を国会議員の方々や環境省に粘り強く働きかけたのです。その結果、『ペットの飼養は、(略)、高齢者の健康寿命の延伸にもつながるといった人と動物の関係を考える新たな視点にも留意して、人と動物の共生する社会の将来ビジョンを形成していく。』という高齢者による動物飼育を助長するような記述が削除されました。また、「産業動物の飼養及び保管に関する基準」について、骨子では「必要に応じて見直す」という消極的な書きぶりであったのを、「見直す必要がある」と変更される等、4団体の意見が数点反映されたものが素案になり、パブコメにかけられました。その素案は、私たちが多くの修正が必要と考えるものでしたので、私たちの意見が反映されなかったことは大変残念でした。しかし、そのことは次に繋がる可能性があるものである、との考えから、私たちの地道なロビー活動の意義はあったと思っています。

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