私たちの声が社会を変えていく
世界の流れ
EU(欧州連合)では2009年3月、化粧品の分野での動物実験が禁止されました。さらに、2010年9月、欧州議会は、国際的に動物実験への使用の批判が高い霊長類の使用を原則禁止する法案を可決しました。
OECD(経済協力開発機構)やICH(医薬品規制調和国際会議)といった国際機関の安全性試験のガイドラインにおいても、動物実験をはずし、動物を使用しない代替法を取り入れる努力が進められています。特にOECDに関しては、JAVAを含めた日・米・EU・カナダの動物保護団体で結成されたICAPO(イカポ)(OECDプログラムにおける国際動物保護委員会)が正式な立場から、代替法の推進を働きかけるまでになっています。
一方、日本国内では、代替法評価機関JaCVAM(ジャクバム)が、欧米に続き設立され、活動していますが、まだまだ動物実験を擁護・推進する研究者や機関は多く、動物実験廃止までの道のりは、遠いのが現状です。
動物実験をなくすには、あなたの声が必要です
この世界で人間は、圧倒的に優位な立場で生きています。そして人間以外のたくさんの生き物たちもまた、この世界で生きています。それぞれに与えられた命は、1つずつです。その尊さに違いはないはずです。
私たちが健康的な生活を送るために動物実験は必要不可欠ではありません。動物実験の実態を1人でも多くの人が知り、「動物実験をなくそう」「動物を使用しない実験方法を普及させよう」という動きが広がっていけば、動物たちを実験室から解放できるのです。動物実験の廃止を実現させるのは、私たち市民の声なのです。
家族や友達など周りの人たちに動物実験のことを伝えてください。国や大学、企業などに「動物実験をやめて」と声を届けてください。犠牲となる動物たちをなくすため、始めてください、あなたの行動を。今日から、今から。