<杉並区>小中学校での解剖の廃止を!

Good News!
杉並区、小中学校での解剖実習の廃止を決定!

2016年10月18日に皆様からの署名を杉並区に提出しておりました。
その際、区からは「タブレットを利用した学習方法など、解剖以外の方法も検討している」との説明がありましたが、予断を許さない状況でした。
のちに署名と要望書に対して区から回答が届き、不明な点について質問状にて確認をしていたところ、2017年1月11日、杉並区より、「全ての区立小中学校で行っていた解剖実習を廃止する」という回答が届き、ここに杉並区における小中学校での解剖実習の廃止が決定いたしました。

JAVAが確認した杉並区の決定事項は次の通りです。

  • 区の教育センターの理科指導員が、区立小中学校に出張して行う「理科出前授業」において実施している、「コイの解剖実験」(小学6年生対象)と「カエルの解剖実験」(中学2年生対象)は、平成29年度以降、行わない。
  • 理科出前授業において、平成29年度以降、コイとカエルの解剖以外の新たな動物(死体・臓器を含む)の解剖実験を行うことはない。
  • 理科出前授業において、平成29年度以降、解剖以外の動物(死体・臓器を含む)を用いた実験を行うことはない。
  • 解剖実験に替えて、グラフィック画像や動画などのデジタル教材のほか、人体解剖模型や臓器エプロン、動物の骨格標本などの立体模型を活用した授業を行う。

さらに、学校の授業以外の場での解剖や動物を用いた実験についても確認をとり、次の回答がありました。

  • 区立の施設において、小・中・高校生を対象にした「動物(死体・臓器を含む)の解剖」や「動物(死体・臓器を含む)を用いた実験」は行っていないし、今後も行わない。
  • 区が主催や運営する科学教室等のイベントで、小・中・高校生を対象にした「動物(死体・臓器を含む)の解剖」や「動物(死体・臓器を含む)を用いた実験」は行っていないし、今後も行わない。

各学校がどのような授業を行うかは学校の判断に委ねられており、もし今後、学校が独自に解剖実習を行うことにしたら、区はそれを禁止することはできませんが、これまで長年にわたり、杉並区が小中学生にさせてきた解剖実習を廃止したことは、大きな成果です。しかも、解剖以外の動物を用いた実験も行わないという決定も引き出すことができたのです。
平成27年度には、807匹のコイ、687匹のカエルが解剖され、殺されましたが、もうこの犠牲はありません。
そして、「解剖をやりたくない」という子どもたちの訴えにも応えることができるのです。

今回、署名にご協力くださった皆様、杉並区長に「解剖実習をやめて!」と声を届けてくださった皆様の思いが杉並区の英断につながりました。
本当にありがとうございました!

これからも、JAVAは全国の学校から解剖実習をなくすために取り組んでまいりますので、「学校から解剖実習をなくそう!キャンペーン」 に、引き続きご協力ください。


杉並区の解剖実習

東京都杉並区の小中学校で行われている解剖実習の廃止を!

東京都杉並区では、区の教育センターの理科指導員が区立の小中学校に出張し、さまざまな理科授業を実施していて、全ての小学校でコイの解剖(小6対象)、全ての中学校でカエルの解剖(中2対象)が行われています。
平成27年度には、807匹のコイ、687匹のカエルが解剖され、殺されました。
JAVAは、杉並区に対して、生き物を犠牲にしない代替法に切り替え、解剖実習を廃止するよう要望してきした。しかし、杉並区は「現在の実験と同等以上の学習効果が得られる代替教材を活用することも含め、総合的に調査・研究していく」という見解に留め、廃止をしようとしません。

 

杉並区に署名を提出しました

杉並区に署名提出

10月18日(火)、杉並区に、区立小・中学校における解剖実習の廃止を求める1,021名分の署名を提出しました。
7日の区議会にてこの解剖の問題を追及してくださった、市来とも子議員も立ち会ってくださいました。

面会した教育委員会事務局庶務課長と、解剖実習を含むカリキュラムを担当する済美教育センター統括指導主事に、私たちは、杉並区の子どもたちからも「解剖をやりたくない」「動物が好きで、動物を殺す勉強はしたくない」といった悲痛な訴えが届いていることを伝えました。また保護者や現役の理科の先生からも「子どもに解剖をさせたくない」との声が届いていることも伝えました。

さらに、杉並区の学校でも深刻な問題となっている「イジメ」は、他者を思いやる心を育てることなくしては解決できない問題で、解剖は思いやりや優しさとは真逆の行為であり、解剖することによって、「生命を尊ぶ態度」や道徳心が育つということはない、ということも訴えました。そして、動物の犠牲をなくすためにも、解剖実習で苦痛を味わったり、心に傷を負う子どもたちをこれ以上増やさないようにするためにも、解剖実習を廃止してもらいたいと強く要望しました。

庶務課長と統括指導主事は、優れた代替教材があることを認識していて、「子どもたちの学力向上にとって、よりよりカリキュラムを毎年考えるので、解剖ありきではない」として、タブレットを利用した学習方法など、解剖以外の方法も検討している、との説明がありました。
ただ、40年以上続けてきた解剖の授業に対して、かなりの自信と誇りを持っていると感じる頑なな姿勢は崩しておらず、解剖以外の方法への変更が決定するまで予断を許さない状況です。
カリキュラムは、理科の教員や校長などの意見を聞いたうえで決定する必要があり、その時期は来年1月以降になるとのことです。

2か月ほどでこれだけ沢山の署名が集まったのは、署名・拡散にご協力くださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました!杉並区からは、来年度のカリキュラムが決まり次第、回答をもらう予定です。新たな状況がわかりましたら、またご報告いたします。

今後も、このキャンペーンページをチェックしてください。解剖以外の方法への変更を実現するため、区長への要望アクションにもぜひご協力ください。

引き続きご協力をよろしくお願いします!

 

———-終了しました———-
署名にご協力ください!

そこで、たくさんの「解剖実習をやめて!」の声を杉並区長に届けるために、Change.orgにて、オンライン署名を開始しました。

署名キャンペーンに参加する → change.org
change-logo

 

田中良杉並区長への直接の要望をお願いします!

〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表)⇒区政相談課につないでもらってください。
ファクス:03-3312-3531(区政相談課)
区長へのメール:下記の杉並区のサイトからメールフォームを開いて送信してください。

杉並区公式ホームページ・区長への手紙(区政へのご意見・ご要望)

 

解剖をやらされた杉並区のお子さん、保護者の方からの声を求めています

「解剖をやらされて、つらかった」「来年中学2年生になるけれど、カエルの解剖をやりたくない」など、当事者である杉並区の子どもたちの声を区長に届けたいと考えています。そのようなお子さんをご存知でしたら、ぜひJAVAを紹介してください。そのお子さんの保護者の方からも声も大歓迎です。(お名前等、個人情報は秘密厳守いたします)

子どもたちに科学や自然・生き物に興味を持たせることは重要です。だからといって、命を奪って良いことにはなりません。
杉並区は解剖の目的として、「生命の大切さについて考える」を挙げていますが、残酷に動物を殺し切り刻んで内臓を見ても、命の大切さを学ぶことなどできません。

このまま杉並区の解剖実習が続けられれば、毎年のように800匹以上のコイや700匹近くのカエルが殺され続けることになってしまいます。それに伴い、解剖体験で傷つき、苦しむ子どもも増えていってしまいます。

子どもたちの気持ちや生命尊重の観点から、解剖実習を行っていない、廃止した学校は多数あります。
杉並区の小中学校からも解剖実習がなくなるよう、ご協力をお願いします!

JAVAが主張する解剖実習を廃止すべき理由

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