犬や猫のこと
日々殺されている犬や猫たち
日本では、年間20,272頭(環境省 令和3年度データ)もの犬や猫が殺処分されています。無責任で身勝手な飼い主や業者が見捨て、保健所や動物管理センターに収容されるケースが後を絶ちません。
この写真の犬たちも収容6日後には殺処分されました。
見捨てられ、殺処分される犬猫たち
飼い主や動物取扱業者による安易な放棄
最初のうちはかわいがっていた犬猫を「世話ができない」「引越し先では飼育禁止だから」「産まれてしまったけど飼えない」…など、身勝手な理由で、いとも簡単に命を捨ててしまう飼い主が後を絶ちません。このような無責任な飼い主が犬猫を保健所や動物管理センターに持ち込み、自治体に殺処分をさせているのです。
また、飼い主、ブリーダーや販売業といった動物取扱業者によって野外に遺棄され、保健所や動物管理センターに収容される犬猫も多くいます 。
ブリーダーが年老いたり、出産に使えなくなったり、病気になったりしている犬を処分するために、山中に多数遺棄する事件が各地で発生しています。大量の犬の死体が発見された事件もありました。
保健所・動物管理センターでの収容
保健所や動物管理センターに収容された犬猫は、ここで運命が大きく分かれます。わずかな頭数ですが、「譲渡対象」となった犬猫には生きるチャンスが与えられます。しかし、噛み癖、吠え癖がある、病気、人になつかない、など「譲渡対象」からはずれた犬猫は、殺処分を待つしかありません。殺処分率は29.3%にのぼります。
自分たちの身に何がおこっているかわからず、不安や恐怖のあまりケージの隅にうずくまる猫。檻の中では、他の犬と身を寄せ合う犬・・・逆に飼い主に見捨てられたとも知らず、人を見ると尻尾を振って寄ってくる犬もいます。
窒息による殺処分
収容期限内※に新しい飼い主がみつからなければ、犬猫たちは殺処分されます。その数は年間20,272頭(環境省 令和3年度データ)。
多くの自治体では犬や猫を閉じ込めた処分機に、二酸化炭素(CO2)を充満させ酸素を抜いていく方法で、殺処分していきます。決して、「安楽死」ではありません。
人間の都合で不要とされた犬猫は、次々とその命を無理やり絶たれているのです。
動物管理センターでの収容期限は自治体によって異なる。最短で0日のケースもある。