茨城県への要望書[2024年5月]
県に15項目の改善を要望
その後も茨城県は、牛への暴力の再発防止や飼育環境の改善に関して、どのような対策を実施したか、どういった取り組みをしたのかなど、きちんとJAVAたちに回答してきていません。 外部から現状を把握するのは至極困難ではありますが、畜産センターにおける牛の扱いの改善は不可欠ですので、2024年5月、あらためて「牛への虐待的扱いの再発防止のための対策」「牛床などの飼育スペースについての改善」「苦痛を最小限にとどめる除角や胃液採取の方法への変更」「電気スタンガンの撤去」など15項目を求める「茨城県畜産センターの牛の福祉に関する要望書」を提出しました。
要望書への回答は、またも答えになっていない
7月に届いた県からの回答は下記のように、これまでと同様、非常に曖昧なものでした。
NPO 法人動物実験の廃止を求める会 理事長 長谷川裕一 殿
PEACE命の搾取ではなく尊厳を 代表 東さちこ 殿
PETA Asia 動物の倫理的扱いを求める人々の会 アジア 上級副会長 ジェイソン・ベイカー 殿
2024年5月15日にお問い合わせいただいた件につきましては、茨城県畜産センターでは、同年2月27日に回答させていただいた通り、関連法令に基づいた家畜の管理を行っております。
茨城県畜産センターの牛の飼養管理におけるアニマルウェルフェアへの対応につきましては、2023年7月26日に国から発出された「アニマルウェルフェアに関する飼養管理指針」を踏まえた飼養管理を実践しているとともに、より良い飼養管理に向けた改善を進めているところでございます。取組状況につきましては、下記のHPに掲載しておりますので、そちらをご確認していただくようお願いします。
茨城県畜産センターHP:https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/chikuse/kikaku/animal.html
この回答は、県に意見を届けてくれた一般の方に対しても送っている定型回答です。なぜ県が私たちから質問したこと、要望したことに1つずつきちんと説明ができないのかまったく理解できません。 そして、県が回答中で記したウェブサイトには、いくつか改善の報告がなされていますが、これではまだまだ不十分で多くの問題が残っています。(茨城県が一部の改善を公表)
このような不誠実な対応を続ける茨城県ですが、不十分ながらもウェブサイトに出したように改善をしたのは、皆さまが声を届けてくださったおかげです。
牛たちが少しでも快適な環境で過ごせるよう、残っている問題点を改善させるため、粘り強く働きかけを続けていきましょう。