やっぱり企画された!「子犬の福袋」

やっぱり企画された!「子犬の福袋」

「戌年に生まれてくる子犬の福袋の販売を、東武百貨店の大田原店が行う」という情報が入りました。大田原店に問い合わせ次のような企画内容を確認しました。

『ミニチュア・ダックスフンド、柴犬、ビーグル犬の3頭を抽選で飼い主を決め、1頭5万円の福袋として販売する。12月27日から1月4日まで募集するが、すでに予約している人が数名いる。戌年にちなんだ夢を売るのと同時に、売上の一部は、盲導犬育成のため寄付する』
集客力を高めるため、何か奇抜なアイディアの福袋をアピールするのが、昨今の百貨店の新春の行事となっています。しかし、今年のように、「戌年なので犬の福袋」とは、あまりに短絡的で、動物をモノとしか扱っていないその姿勢は、動物愛護法の理念に反しており、生命倫理観の喪失に繋がる恐れがあります。早速、中止を求める抗議を行ったところ、「配慮が足りなかった」「申し込みされた方には、きちんと説明する」「今後このようなことは行わない」などの回答がありました。

東武百貨店の企画が中止になった矢先、今度は熊本市の鶴屋百貨店における同様の企画が発覚。ホームページにも『2006年にちなんで2006円からのオークション。参加者は落札価格と必要事項を記入し、会場に設置したポストに入れる。対象の犬は、ミニチュア・ダックスフンド、柴犬、パピヨンの3頭』と掲載されていました。市民の抗議によりこのオークションも中止になりましたが、デパートでこのような低レベルの企画が通ってしまう現状にあきれかえるばかりです。

犬や猫を家族の一員に迎えるということがいかにたいへんなことなのか、一生面倒を見る責任の重さがどういうことなのか、今回のようなお祭り騒ぎや企業によるペットプレゼントは、現実的に考えなければならないことを二の次にしてしまいます。企業などの意識改革には、消費者である私たちの働きかけが不可欠です。ぜひ、愛護に反するイベント、企画等を見つけたら、中止を求めていきましょう!

 (JAVA事務局通信 Vol.4より)

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