資生堂の回答:動物実験廃止の要望には応えられない
11月26日に提出した45,882名からの署名要望に対して、12月18日付で資生堂から回答が届きました。
以下、回答の全文です。
NPO法人動物実験の廃止を求める会(JAVA)
理事長 長谷川 裕一様
2009年12月18日
株式会社資生堂
代表取締役社長 前田 新造
回答書
先日、ご持参いただいた「化粧品の動物実験廃止を求める要望書」につきまして、以下のとおり回答させていただきます。
1.化粧品、薬用化粧品などの医薬部外品、家庭用洗剤などのトイレタリー製品のために行っている動物実験をすべて廃止してください(他機関への委託も含む)。
<回答>
弊社は、「お客さまに安心して有用な商品をお使いいただくこと」と「動物愛護」の両立を目指しており、化粧品については、商品の動物実験を実施しておりませんが、化粧品に使用される一部原料については、動物を使わない代替法がすべて確立されている訳ではなく、それらについては動物実験を含む安全性試験が法規により求められております。
このような状況から、今回の「2009年中にすべて廃止」というご要望にお応えすることはできませんが、弊社のホームページ等で公開していますように、今後とも産官学連携のもと、代替法の開発による「動物実験全廃」に向けた取り組みを積極的に行ってまいります。
2.子会社・系列会社などの関連会社においても、同様の動物実験をすべて廃止してください(他機関への委託も含む)。
<回答>
子会社・系列会社などの関連会社においても、事情は同じため、上記回答をもって、本要望の回答とさせていただきます。
3.その他商品取引のあるメーカーに対して、動物実験の廃止を働きかけてください。
<回答>
弊社はこれまでも産官学との連携により、積極的に代替法開発に取り組み、早期の動物実験廃止を目指してきました。今後もその姿勢に変わりはありませんが、個々のお取引先さまへの直接的な働きかけについては、各社の経営に立ち入る部分もあり、弊社の力の及ぶ範囲ではありません。
以上