リアルファーを付録にした雑誌「CUTiE」に抗議を
リアルファーを付録にしてばら撒き、毛皮反対の読者の声を無視
ファッション誌「CUTiE」に抗議の声を!
昨年(2012年)10月に発売された、宝島社発行のファッション誌「CUTiE(キューティ) 11月号(No.352)」の付録の黒猫柄のトートバッグに、猫のしっぽに見立てた黒いラビットファーのチャーム(飾り)がついていました。
読者の購買意欲をあおるために作られたこのチャームのために、どれだけ多くのウサギが殺されたことでしょう。
この付録の謳い文句は、「ふわふわっファーのしっぽ付 黒ネコトートバッグ」「ネコちゃんしっぽがラビットなんておもしろい」「揺れるしっぽチャームもラブ」という無神経なもので、殺されたウサギのことを考えると憤りを感じずにはいられません。
この付録によって、多くのウサギを殺し、剥いだ毛皮をばら撒いたCUTiEの行為は到底許されず、JAVAは、2012年11月20日付で宝島社社長の蓮見清一氏、CUTiE編集長の山下純子氏宛てに、毛皮の残酷な実態を知らせたうえで、強く抗議し、次の点を要望する文書を提出しました。
- 今後毛皮を付録等に一切使用しないこと
- 宝島社発行のファッション誌に、毛皮製品を掲載しないこと
- 毛皮生産の実態を読者に伝えること
ところが、回答期限を過ぎてもCUTiEからの返答はなく、電話にて直接、山下編集長に確認するなど度重なる督促をしたにもかかわらず、依然としてCUTiEは不誠実な態度を取り続けています。
毛皮製品は、華やかなファッションの世界とは裏腹に、その生産過程は非常に残酷なものです。その残酷さはインターネットなどによって広がり、世界的にも毛皮に対して否定的な意見が増え続けています。そして、今回、CUTiE読者のハイティーン層からも、毛皮は嫌だという言葉があがったのです。
“人と社会を楽しく元気に。ファッション雑誌No.1 宝島社”とのキャッチコピーをかかげていながら、国際的な潮流に全く配慮しないばかりか、女性の気持ちも読めなかったのでしょうか?
「女性たちのいまにリアルでなければスタイル誌の意味なし。そういう新しい、というか基本的な感覚を、どこよりも読者と共有できているからこその、宝島社の女性誌だと思います。」(2009年企業広告「女性だけ、新しい種へ。」の広告意図より)
「いつの時代も、ファッション誌で大切なのは、読者に対してお手本をどのように提示するか、です。」(「2012年宝島社パンフレット」取締役編集総局長・関川誠氏の記事より)
「毛皮はイヤ」という読者の声を黙殺する宝島社は、読者と感覚を本当に共有できているとは到底言えません。
そして読者には、エコやフェアトレードを含むエシカルファッションをはじめ、命や自然への思いやりをもった生き方まで提示していくことが、No.1ファッション雑誌社の使命と考えます。
今後二度とファーを使った付録の企画を行わないよう、どうか皆さんからもCUTiEと発行元である宝島社に抗議の声を届けてください。どうぞよろしくお願いいたします。
【株式会社 宝島社】
〒102-8388 東京都千代田区一番町25番地
代表取締役社長 蓮見清一氏
CUTiE編集長 山下純子氏
電話: 03-3239-2510(CUTiE編集部直通)
FAX: 03-3239-2518(CUTiE編集部直通)
メール: cutie-otayori@takarajimasha.co.jp
(CUTiEの読者投稿ページのアドレス。ご意見・お問い合わせのアドレスはありません)