<米国>サウスカロライナ大学 救急医療での動物の使用を廃止
2016年10月20日
<米国>サウスカロライナ大学
救急医療プログラムでの生きた動物の使用を廃止
2016年9月20日、サウスカロライナ州コロンビアにあるサウスカロライナ大学(USC)医学部は、生きた動物を使った救急医療プログラムを廃止したことを、米国の動物実験に反対する医師・科学者の団体PCRM(責任ある医療のための医師委員会)に伝えた。
USC医学部の救急医療訓練では、学生たちは生きたブタにメスを入れて喉や胸腔、静脈を切断して挿管する方法や、胸骨を切り開いて心臓の処置を行う方法を学び、その後実習の終盤に行われる気道処置訓練の前にブタたちは殺された。しかし今やUSCの学生たちは、医療シミュレータや実習用の遺体によって学べるのである。
PCRMの調べによると、米国における専門医療実習期間中の救急医療プログラムの89%(160あるうち142)が動物を使わない教育方法を採用している。その中には、今回更新されたUSCグリーンビル・プログラムや、デューク大学、サウスカロライナ医科大学、エモリ―大学でのプログラムが含まれる。
PCRMは、動物の使用をめぐってUSCを米国農務省東部地方動物保護局に告訴していたが、USCによる改善を受け告訴を取り下げることにしている。
Physicians Committee for Responsible Medicine:
University of South Carolina Emergency Medicine Program Ends Live Animal Use