<米国>恐ろしい構造のワナがオオカミの命を奪う
<米国>恐ろしい構造のワナがオオカミの命を奪う
2018年2月、ミネソタ州で一頭のオオカミが残酷なワナに掛かったのち射殺された。オオカミは、このようなワナで捕獲することが法律上許された対象ではないが、ミネソタ州ではコヨーテを殺すため一年中その使用が認められている。このオオカミは、餌を探すうちにワイヤーが鼻口部にかたく巻きついてしまったのである。最初にダルースの北にある州立公園で目撃された時、オオカミの口は留め金で固定され、針金が肉に食い込んでいた。その後ダルース市内で見つかった時には、苦痛にあえいでおり、当初、市の職員らは救助するつもりだったが、捕獲するのは無理と分かり、射殺を決めた。
この地区で野生動物の支援活動をしている団体ワイルドウッズ(Wildwoods)は「このオオカミは飢えて、骨と皮になっていた」と報告している。ワイルドウッズは、このようなワナの禁止を改めて求めようと、今回の悲劇的な出来事を大きく取り上げている。
“Snare Claims Wolf in Gruesome Fashion”
AWI Quarterly SUMMER 2018/VOLUME 67/NUMBER