セルビアで、毛皮農場禁止の年がスタート!!

2019年1月30日

「2009年動物福祉法」の施行により、セルビアでは毛皮生産のために動物を飼育、繁殖、輸出入、殺すことは違法になりました。

2019年1月1日から、セルビアで毛皮農場禁止が施行されました。「2009年動物福祉法」には、毛皮農場禁止が盛り込まれていましたが、10年間の移行期間が設けられていました。移行期間中、毛皮業界は「2009年動物福祉法」の毛皮農場禁止の決定を覆そうと圧力をかけ続けてきました。今回の施行は、10年間にわたる市民、専門家、動物保護団体などによる粘り強い闘いの成果なのです。

チンチラはアンデス山脈原産のげっ歯類で、セルビアで毛皮用に飼育されている唯一の動物です。毎年、国内の毛皮農場で約12,000匹のチンチラが殺されてきました。毛皮農場ではチンチラたちはひどく狭いケージに閉じ込められ、走る、跳ねるなどの自然な行動ができない状態に置かれました。

世界中の動物保護団体は、セルビア政府に対し、「2009年動物福祉法」を遵守し、批判の大きい毛皮農場を終わらせるよう粘り強く働きかけ続けてきました。毛皮業界によって広められた誤った情報のキャンペーンに対抗するために、JAVAもメンバーになっている毛皮に反対する国際連盟Fur Free Alliance(FFA)は、セルビアのメンバー団体Freedom for Animalsと密接に連携しながら、毛皮生産に関する科学的事実を明らかにし、毛皮農場禁止の必要性を強調しました。

また、毛皮農場の悪影響を警告するため、国際的な専門家やジャーナリストが加わりました。最終的にセルビア政府は、市民や動物保護団体の意見に耳を傾け、不必要かつ残酷な毛皮生産と毛皮農場における多数の動物の想像を絶する苦しみを終わらせたのです。

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