タスキーギ大学が犬を死に至らせる実習を終了<米国>

2021年6月15日

PCRM*1は、アラバマ州のタスキーギ大学獣医学部が、生きている犬に侵襲手術を行い、その後殺処分する実習を停止したことを発表した。 アラバマ州のPCRMメンバーは、2018年にその実習に注目するようになり、後に匿名のこの獣医学部の卒業生によって事実が裏付けされた。大学では当時、ラッセル郡フェニックスシティのアニマルシェルターにいた健康な犬を用いて、目の除去、手足の切断などの外科手術を行い最終的には殺処分していた。 タスキーギ大学獣医学教育病院ディレクターのJeannine Bellamy氏(獣医学博士)はメールにて、「犬を死に至らせる実習を永久に止め、再開することはない」と明らかにした。 PCRMは2019年にタスキーギ大学の指導者と連絡を取りあい、その後、タスキーギ大学と、同じく人道的な実習への転換を働きかけているオーバーン大学モンゴメリー校*2に、意見広告の看板を取りつけた。さらに大学を説得するために農務省(USDA)に苦情申し立てを行った。
タフツ大学やウエスタン健康科学大学などの他の獣医学部でも、動物を犠牲にする代わりに、必要としている動物に有益な治療を施しながら人道的で実践的な教育訓練法を取り入れている。動物を傷つけない獣医学教育は、そうでない教育方法と比べて同等かより優れた学習結果をもたらすことが研究で分かっている。獣医師の訓練において、動物を傷つけ殺す必要がないことは明確である。

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  1. *1PCRM: Physicians Committee for Responsible Medicine(責任ある医療の医師委員会)/米国
  2. *2オーバーン大学モンゴメリー校: タスキーギ大学と同じく、アラバマ州にある大学

Doctors Congratulate Tuskegee University on Ending Lethal Dog Use, Urge Auburn to Follow Suit (PCRM)/2021年1月15日付けPCRM ニュースリリース

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