世界のミンク毛皮生産量が2年で半減

2023年11月13日

毛皮のために飼育され殺されるミンクの数が、過去2年間で半減しました。新しいデータによると、世界のミンクの毛皮生産量は、2020年の3,300万枚から、2022年には1,700万枚へと激減していることがわかり、これは、ヨーロッパ、北米、中国を含む世界的に共通した下降傾向であることを浮き彫りにしています。

EUにおけるミンクの毛皮生産量は、2020年の1,800万枚から2022年には750万枚まで減少しました(参考 キツネの毛皮生産量:2020年は120万枚、2022年は70万枚)。世界最大の毛皮生産国である中国では、ミンクの毛皮生産量は、2020年の930万枚から2022年には580万枚に減少しました(参考 キツネの毛皮生産量: 2020年は1,200万枚、2022年は800万枚)。

ヨーロッパの毛皮農家は、ヨーロッパの多くの国が毛皮農場を禁止したことにより、中国での毛皮生産が増加すると主張していますが、これらの統計は事実がその逆であることを示しています。ヨーロッパ同様中国でも、需要の大幅な減少と在庫増加により、長年にわたり着実に衰退し続けています。
過去5年間だけでも、ヨーロッパ9カ国が毛皮農場を禁止し、米国では10以上の都市が毛皮製品の販売を禁止しました。このことから、ますます多くの消費者、デザイナー、議員が、この非倫理的な産業から離れていることがわかります。
新型コロナウイルスの世界的な流行やウクライナの戦争は、業界にさらなる打撃を与えましたが、衰退傾向はずっと前から始まっていたのです。

出典:GLOBAL MINK FUR PRODUCTION HALVED IN TWO YEARS

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